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事業案内

よくある質問 -FAQ-

製品に関するよくある質問とその回答について以下にまとめさせていただいております。お問い合わせ前に是非ご参考にしてください。

Q1.JCSS校正証明書の発行は可能ですか?
弊社の検査用基準器はJCSS校正機関に校正を委託しておりますので、校正証明書のコピーは発行可能です。

Q2.国家基準とのトレーサブルを証明したいのですが、トレーサビリティ体系図の発行は可能ですか?
弊社の検査用基準器はJCSS校正機関に校正を委託し、都度、トレーサビリティ体系図を添付いただいておりますので、トレーサビリティ体系図のコピーは発行可能です。ただし、近年はJCSS認定事業者の信頼性が高まり、トレーサビリティ体系図の添付に対して不要となることの行政指導がありますので、発行に対する制度は緩和されつつあります。従いまして、JCSS認定事業者が発行する校正証明書自体が国家基準若しくは国際基準とのトレーサブル証明書に置き換わる可能性が高いです。

Q3.圧力計の精度等級は何等級ですか?
JIS B 7505-1:2017で定められている精度等級は0.6級、1.0級、1.6級、2.5級、4.0級があります。
弊社で生産する圧力計はφ50、φ60、φ75,φ100に関しては1.6級となり、φ40は±3.0%F.S.となっております。

Q4.輸出する圧力計の圧力単位をkgf/cm2、PSI等の表示が可能ですか?
輸出証明の発行が可能である場合、製作は可能です。単位がbarの場合は、SI単位ではあるものの、MPa併記の目盛表示で製作することが望まれることを行政指導されております。圧力計の校正に関しましてはSI単位であるMPa単位の基準器で行いますので、成績書が必要な場合はMPa併記目盛となります。

Q5.圧力計取付姿勢で目盛板を上向きや下向きとすることは可能ですか?
可能です。ただし、JIS B 7505-1:2017において原則は目盛板と地面が垂直姿勢となる事を原則として製作しておりますので、器差誤差が発生します。ご注文の際に取付姿勢をご指定下さい(追加費用発生)。

Q6.各部品のミルシートの発行は可能ですか?
弊社におきましては圧力によって発生する応力が発生する部品である株及びブルドン管のミルシートの発行は可能です。
ご注文の際にご指定下さい(追加費用発生)。

Q7.RoHs2の対応は可能ですか?
φ40製品の1部を除き、対応は可能です。ご注文の際にご指定下さい(追加費用発生)。

Q8.顧客ロゴ入りの目盛板などの製作は可能ですか?
可能です。ただし、対応数量により原版を製作しなければなりません。ご注文の際にご指定下さい(追加費用発生)。

Q9.一般圧力計を屋外に設置した場合、結露は発生しますか?結露した場合は機能・性能上の問題ありませんか?
密閉構造ではありませんので、温度と湿度変化が大きい場合に空気中の水蒸気が水滴に変わり前面ガラスの内部が曇る事があります。短期的にガラスが曇る程度では問題ありませんが、長期間同様の状態が継続しますと、蒸気が水滴となり内部構造や外装部品の腐食等の発生の可能性を有しますので、定期点検をお奨め致します。

Q10.禁油・禁水とはどういった処理ですか?
製品の製造工程で使用する加工油や水(高圧計の調整、検査で使用する基準器との比較)を製造途中の洗浄および製造完了後に完全に除去することです。使用される測定流体が支燃性或いは可燃性ガスの場合、残渣する油分・水分と反応し、発火や爆発などの危険を生じる場合の対策を施す処理を言います(禁油・禁水の表示は油分、水分を使用できない意味ではありません)。
因みに、半導体産業用圧力計等に関しましては接ガス部部品を精密洗浄し、その後の製造工程では高純度窒素ガスを使用しておりますので、油分・水分の残渣はありません。

Q11.圧力計の使用可能な温度は何℃ですか?
弊社圧力計はJIS圧力計を除き、JIS B 7505-1:2017の一般の定格条件に準じて製造しておりますので、周囲温度及び圧力媒体温度は-5℃~+45℃となっております。特殊な用途条件で使用される場合、蒸気用は周囲温度が10℃~50℃の場所で使用され、圧力媒体が一時的に100℃の高温に耐えうる製品、及び耐熱用は周囲温度が最高80℃になる場所で使用される製品も製作は可能です。万が一、使用条件がそれらを超過する場合は、圧力計取付位置を変更することや、冷却装置(サイフォン管、放熱フィン等)を設置し、測定流体の温度を使用可能温度まで冷却しなければなりません。また、寒冷地で使用する場合は夜間にバルブを開けた状態とし、測定流体が凍結しないことや保護カバー等を取り付ける必要があります。

Q12.圧力計の使用可能な相対湿度は何%ですか?
弊社圧力計はJIS圧力計を除き、JIS B 7505-1:2017の一般の定格条件に準じて製造しておりますので5%~95%です。ただし、氷結しないことが条件です。

Q13.常用圧力の上限はどの程度ですか?
JIS B 7505-1:2017では下記の内容と規定されています。
定圧力に対しては、最大圧力の3/4(最大圧力が100MPa以上では2/3)、変動圧力に対しては、最大圧力の2/3(最大圧力が100MPa以上では1/2)、真空圧力に対しては真空部の最大圧力。

Q14.圧力計、真空計、連成計の違いは何ですか?
真空計、連成計は圧力を測定するという意味で圧力計に属するもので、真空計は負のゲージ圧力を測定するもの、連成計は正及び負のゲージ圧力を測定するものとJISで定義されています(JISでは圧力計も正の圧力を測定するものと定義していますが、元来限定しません)。

Q15.圧力計は器差の狂い(器差不良)が生じやすいのですか?
はい。圧力計はブルドン管を感圧素子とし、ブルドン管端部を固定し、先端のその変位を回転運動に変換し圧力値を指示する機構です。その構造は測定機器の中では脆弱な要素を持っています。従いまして、衝撃には非常に弱く、金属製ブルドン管を使用していることから「疲労、伸び」が生じる事、及び回転運動変換する内機部品には歯車を使用していることから振動による可動部の摩耗が要因となる器差不良が生じます。
対策としては、外部振動の場合はグリセリン等の液封耐振形圧力計に変更する、脈動圧力やサージ圧力の場合はスロットルやダンプナーで圧力変化を緩和する、衝撃の場合は衝撃を受けないように保護し、衝撃を回避する位置に変更する等が考えられます。

Q16.圧力計の指針を見る限り、オーバーレンジまで加圧されていないのに短寿命で壊れることや、指針が棄損するのは何故?
ブルドン管式圧力計は精度的には鈍器なのですが、感度は良好です。サージ圧力が発生している場合、目に見えない速さで指針が回転します。特に瞬間的サージ圧力の発生がある場合、指針はサージ圧力を受けて即時目標圧力を示しますので、肉眼では見えない速さでオーバーレンジしていることがあります。スロットルやダンプナーで絞り径を小さくし圧力変化を緩和してください。